そもそも国家資格って?

造園に関する国家資格

 造園に関する国家資格を紹介します。日本では住宅に限らず、マンションや公共施設でも必須の造園業務ですが、意外と国家資格の種類は多くはありません。その代りといってはなんですが、民間資格は数多いので、興味があればそちらも調べてみるといいでしょう。かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です。

●園芸装飾技能士(職業能力開発促進法)
 園芸装飾技能士試験は、マンションやホテルなどのビル施設における、インドアガーデンの技能が試される試験です。3級の合格率は、70%から80%程度です。職種と同じ学科を卒業した人か、実務経験がある人しか受験資格がありません。

●造園技能士(職業能力開発促進法)
 園芸や造園関係の実力証明となる資格です。造園や庭の手入れ、街路樹など、造園業を行うなら心強い資格になります。ペーパー試験だけではなく、実技試験も必要なため、現場を知っている技能士として自信が付きます。実技試験があるため、造園業に就職するための資格というよりは、実際に造園業に携わる人や、経験者が受験する事が大半です。造園技能士の資格は、3級、2級、1級の三種類があり、1級の合格率は20%程度です。

●造園施工管理技士(建設業法)
 造園施工管理技士は、日本の指定建設業の技術を認定する施工管理技士のうちの一つで、造園工事の際の品質管理や安全管理を行う仕事です。また、造園施工管理技士の有資格者は、社会保険労務士の受験資格を得ることができます。2級の合格率は50%前後で、比較的取得しやすい施工管理技士資格なのですが、1級は20%前後の合格率になっています。といっても、もちろん技術を証明するための試験ですから、実務経験のない人は受験資格がありません。